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マルタ攻防戦を歩く──巨大帝国に挑んだ騎士たちの夏

もし、あなたがこの砦の上に立っていたとしたら――
目の前の海に数百隻の艦船が押し寄せ、夜も昼も砲声が鳴り響く光景を想像できるでしょうか。

1565年、地中海の小さな島・マルタは歴史の巨大な渦の中心にありました。
オスマン帝国が送り込んだ軍勢は5万人とも言われ、対する守備側はわずか数千の兵と住民。
それでも老いた総長ラ・ヴァレットを中心に、人々は最後までこの砦に踏みとどまります。

この戦いにもし敗れていたら、地中海の勢力地図は大きく塗り替えられ、ヨーロッパの歴史も変わっていたかもしれません。でもこれは、ただの遠い昔の物語ではないのです。

瓦礫と石の壁に今も残る砲痕、海に沈んだ数え切れない命の記憶。
今回は、このマルタ攻防戦を歩きながら――
巨大帝国に挑んだ騎士たちの夏を、ひとつひとつ辿ってみたいと思います。
歴史の中の一瞬に、あなたも足を踏み入れてみませんか。

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