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歴史と文化に出会う旅
ミノア文明とクノッソス宮殿|迷宮と呼ばれる理由とは
クレタ島に残るクノッソス宮殿。その名前を調べた人の多くが、途中でこう思います。「……で、迷宮って結局なんなんだ?」ギリシャ神話では、中に入ったら二度と出られないとされる迷宮。そこにはミノタウロスという怪物まで登場します。――いや、ちょっと待... -
地中に眠る物語
なぜ始皇帝は“国家”を墓に再現したのか──兵馬俑に刻まれた支配と不安
地下に、軍隊が眠っています。数千体の兵士が整然と並び、その一人ひとりが、まるで今にも動き出しそうな表情をしています。ここは戦場ではありません。墓の中です。なぜ、墓にこれほどの軍隊が必要だったのでしょうか。その答えをたどっていくと、ひとり... -
数理と科学で読み解く世界
自然はなぜ六角形を選ぶのか? ハチ・岩・雪に共通する“最適な形”の正体
自然って、たまにやりすぎることがあります。ハチの巣を見たときは、まだ納得できました。「まあ、効率とか考えた結果なんだろうな」と。でも、岩まで六角形になると話が変わってきます。いや、そこも合わせる?誰も見てないのに、妙に仕上がりがいい。む... -
世界の絶景と自然現象
巨人の道か、自然の数学か──ジャイアンツ・コーズウェーの六角形の謎
北アイルランドの海岸に、不思議な風景があります。海へ向かって、石の柱がずらりと並んでいるのです。しかもその多くが、驚くほどきれいな六角形。ここまで整っていると、思わず疑いたくなります。「これ、本当に自然にできたんですか?」まるで誰かが巨... -
歴史と文化に出会う旅
一歩で国が変わる町 ― バールレの不思議な国境
国境といえば、普通は地図の上に引かれた一本の線です。山脈や川を境にして、こちらがこの国、あちらが別の国。そんなイメージを持つ人が多いでしょう。ところが世界には、その国境が 道路の上を横切り、家の中を通り、レストランの床をまたいで続く町 が... -
神話と伝説の舞台
スフィンクスはピラミッドより古い?地平線を見つめる巨大像の謎
砂漠に横たわる巨大な石の像──スフィンクス。エジプト・ギザのピラミッドのそばで、この像は何千年ものあいだ静かに地平線を見つめ続けています。けれどこの像は、ただピラミッドのそばにある古代遺跡ではないのかもしれません。一般には、スフィンクスは... -
妄想旅行
妄想の旅〜ある古参兵のアレクサンダー遠征記〜(後編)
※これは史実ではありません。 ここから先に書かれているのも、 私が勝手に思い描いた、ひとつの妄想の旅です。 ペルセポリスに立ったとき、多くの兵は、どこかで「終わった」と思っていた。ペルシア帝国の王都まで来た。ここまでで、十分だ――そう感じて... -
妄想旅行
妄想の旅〜ある古参兵のアレクサンダー遠征記〜(前編)
※これは史実ではありません。 ここから先に書かれているのは、 私が勝手に思い描いた ひとつの妄想の旅 です。 登場する人物や出来事は、 歴史を下敷きにしながらも、 あくまで「もし、そうだったら」という想像にすぎません。 それでも構... -
数理と科学で読み解く世界
なぜ海は光るのか|バイオルミネッセンスが生む青い奇跡
あの夜の海は、どう考えても反則でした。……と、言いたいところですが、私はその場にいません。自宅でコーヒーを飲みながら、画面越しに眺めていただけです。それでも、波が動くたびに青く光るあの景色は、まるで星空を海に敷き詰めたようで、思わず見入っ... -
時代を作った人々
氷河の国から海へ出た人たち|バイキングの本当の姿をたどる旅
「バイキング」と聞いて、まず思い浮かぶのは、剣と盾でしょうか。それとも、ホテルの食べ放題でしょうか。正直に言うと、私は長いあいだ、後者でした。けれど、前回の記事で、氷河が削ったフィヨルドの風景を調べているうちに、その海を渡っていった人た...